【第22回 しのぶの里フォトコンテスト 審査結果発表】

大変長らくお待たせいたしました。

去る8月上旬、第22回 しのぶの里フォトコンテスト審査会が厳粛に行われました。

審査委員長の齋藤康一先生をはじめとした審査委員による真剣な審査により、各賞が決定いたしました。

受賞者の皆様おめでとうございます!

 

また、残念ながら選に漏れてしまったものの非常に素晴らしい作品が多数ございました。

ご応募いただきました皆様 誠にありがとうございました。

なお、応募者全員へ結果通知を郵送しておりますのでご確認ください。

入賞作品展は10月16日(日) ~ 10月30日(日)に開催いたします。詳しくは本ページ下部をご覧ください。

 グランプリ

        「スカイラインの軌跡」

            遠藤 宗徳

 

審査委員長 齋藤康一 先生より

 

今回のグランプリは、初めて「スカイラインと吾妻山の四季」部門から選ばれました。

この写真を撮影するためには多くの労力や試行錯誤があったことと思います。

この全体のトーンをこれほど綺麗に出すためには、シャッターチャンスが限られているはずです。

空の色と遠方の街灯りなど、トーンバランスを実に見事に表現し、センスの良い作品になっています。

一見、派手さがなく、意外と思われるかも知れませんが、じっくり見ると味わいのある色調、すっきりとしたバランスの良い構図、山並みを這う道路やヘッドライトなどの光の捉え方、うっすらと霞む山肌、時間帯の選び方等が、実に絶妙で、吾妻山とスカイラインとを見事に調和させた優れた作品です。

グランプリおめでとうございます。

 

 花見山大賞

               「春彩暮情」

                  鈴木 彦三

 スカイライン大賞

              「眼下の茹で釜」

                  大谷 佐平

 受賞者一覧

 齋藤康一 先生より総評

コロナ禍ゆえ、写真を撮る機会も限られることでしょう。そのような状況下でありながらも、今回も良い作品が多く、大変喜ばしく思います。今年は例年に比べ変化のある写真など、面白い作品が多くありました。

 

強いて欲を言えば、多くの作品が空を大きく入れすぎているため、空を少なめにすることでインパクトのある写真となります。

「智恵子抄」で故郷 福島の安達太良山のある空こそがほんとうの空だといふ。この詩で智恵子が詠っているように、澄み切った空、実に美しく雄大ですが、それでも空を入れ込み過ぎてしまうと画面が冗長で散漫になりがちです。その点、入賞者の方々は空の詰め方がバランス良く、綺麗に処理されていました。

3つのテーマに共通して言えることですが、特に風景を撮る方は、空と下の空間とのバランスを考慮し、処理の仕方を意識して撮影してほしいと思います。

 

また、花見山の写真は、似た傾向の写真が多くなりがちです。風景は同じでも、人物の入れ込み方次第で特長が表れるようになります。

加えて、五感を研ぎ澄ますことで、新たな気付きを見つけられることがあります。その点も工夫しながら、楽しい写真ライフを続けてください。

 

このように写真を撮り続けてこられた環境に対しては、家族や回りの多くの方々の理解、協力、支え、応援があってこその事と思います。どうぞ感謝の気持ちを常に忘れずにいていただきたいと思います。

 

今回もたくさんのご応募ありがとうございました。

皆様どうぞ、お健やかにお過ごしください。

 

 第22回 しのぶの里フォトコンテスト入賞作品展

入賞者の皆様の力作を一挙展示いたします。

ぜひ実物の写真をご覧いただき、作品の繊細なニュアンスまで感じ取っていただければと思います。

 

【会場】福島市写真美術館

【会期】2022年10月16日(日) ~ 10月30日(日)

    ※初日の16日午後はイベント開催のため一部自由にご覧いただけない場合がございます。

【時間】午前9時~午後4時30分 (入館は午後4時まで)

【料金】入場無料

 

詳細ページはこちら

 

 第20回 フォト・セミナー

写真家・齋藤康一先生による、個人別講評形式のフォト・セミナーです。

貴重な機会ですので皆様ぜひご参加ください。

詳しくは下記申込書PDFをご覧ください。

 

【会場】福島市写真美術館 2階 多目的室

【日時】2022年10月16日(日) 午後3時~

【料金】無料

【定員】先着20名

【その他】1名様、約5分程度となります。

【参加方法】下記申込書に必要事項を記入し、令和4年9月25日(日)必着で当館までご提出ください。

 

フォト・セミナー申込書2022