第24回しのぶの里フォトコンテスト 結果発表【齋藤康一先生からの講評 追記 8/28】

今回もたくさんのご応募、誠にありがとうございました。

去る7月下旬に審査会が開かれ、厳正なる審査が行われました。

 

審査委員長の齋藤康一先生による長時間に及ぶ真剣な審査により、各賞が決定いたしました。

また、御協賛いただいております株式会社 第一印刷様の審査により、「第一印刷賞」も決定いたしました。

受賞者の皆様おめでとうございます!

 

また、残念ながら選に漏れてしまったものの非常に素晴らしい作品が多数ございました。

ご応募いただきました皆様 誠にありがとうございました。

なお、応募者全員へ結果通知を郵送しておりますのでご確認ください。

 

入賞作品展は10月19日(土) ~ 10月29日(火)に開催いたします。(初日は午後1時~2時30分の間、催事により一部ご覧いただけません。)

詳しくは本ページ下部をご覧ください。

 

グランプリ

「街に明かりが灯る頃」

冨野 正巳

 

審査委員長 齋藤康一 先生より

 

上手いタイトルを付けましたね。まさに明かりが灯る頃ですね。

手前の花見山の花の美しさと光の”残し方”、街の明かりが灯り始める感じ、薄っすらと残る遠方の山並み、空の色合い、全体のトーンが非常に美しく調和し、良い光が生まれた瞬間を逃さずに撮っています。

こんな良い時間帯にこの写真をおさえたというのは、つまり街をよく知っている人だということだと思います。花見山と街との結びつき方をこれほど綺麗に表現できる方はなかなかいないと思います。

くり返しますが、同じような場所から撮る人が多い中で、これだけ作者の意図がよく表現され、これだけ美しい光が生まれた瞬間を逃さずに捉えたのがあっぱれでした。

「好機逸すべからず」運を味方にするのも実力のうちです。少し時間帯がズレただけでも全然違う写真になってしまい、この作品は生まれなかったはずです。綺麗なものですよ。

 

※花見山大賞、スカイライン大賞についてのご講評は入賞作品展にて掲示いたします。ぜひご来場ください。

花見山大賞

「花見山残照」

鈴木 彦三

スカイライン大賞

「池塘に映える天の川」

阿部 慶一

受賞者一覧

齋藤康一 先生より総評

しのぶの里という所は花見山を中心としながら、四季折々の風景もあり、人も車も行き交い、非常にフォトジェニックな街だと思います。

数あるコンテストの中で云えばワンテーマで何年も見事に開催し、続いているというのはとても珍しく、素晴らしいことだと思います。しかも良い写真を撮り続けて応募してくださる方が多数おられ、私はそれがとても凄いことだなと思います。

このコンテストの場合、花見山がおのずと中心になり、どうしても似通った作品に片寄ってしまいます。そんな中でも次々と良い作品が生まれてくる。似ているけど違う。普通、これだけ長く続くと飽きてくるじゃないですか。ところがこのコンテストは飽きてこないんですよね。次々と新しい見せ方の作品が生まれてくる。皆さんにとっては年中見ている景色かもしれませんが、私にとっては新鮮です。しのぶの里はアイデアの宝庫ですね。私も年齢的にいつまで審査を続けられるかは分かりませんが、これだけ中身の濃い写真を撮り続けて応募してくださりとても嬉しく感じました。

 

総括しますと、例年以上に今年はとても良かったと思います。皆さん頑張ってよくここまで撮られたなぁ、偉いなぁと感心してしまいました。同じように見える作品であっても、それぞれ見せ方が違って美しく、雰囲気があり、見ていて嬉しくなりました。

そして、やっぱり「花見山は、いいところだね」というのをすごく感じますね。

 

今後、写真を撮るにあたり、参考までに申し上げますと、写真のトーンの見せ方が合っていないものがあり気になりました。綺麗な感じに見せたいという気持ちは分かるのですが、トーンを薄くしてみたり、逆に濃くしてみたり、ソフトフィルターをかけたり、いじり過ぎて元の写真の持つ良さを損なっている作品が見られる気もします。

また、プリントの仕方がよく分からないのか、せっかく良い写真なのにプリント技術が及んでいないものも見られました。

その写真を一番良い形に仕上げられるように心がけてみてください。

 

沢山のご応募ありがとうございました。

どうぞ外の空気を十分に吸い、五感を研ぎ澄まし、楽しく元気で撮り続けてください。

 

齋藤 康一

 

第24回 しのぶの里フォトコンテスト入賞作品展

入賞者の皆様の力作を一挙展示いたします。

ぜひ実物の写真をご覧いただき、作品の繊細なニュアンスまで感じ取っていただければと思います。

【会場】福島市写真美術館

【会期】令和6年10月19日(土) ~ 10月29日(火)

    ※初日19日の午後1時 ~ 2時30分は催事開催のため一部ご覧いただけません。

【時間】午前9時~午後4時30分(入場は午後4時まで)

【料金】入場無料

第22回 フォト・セミナー【受付終了】

写真家・齋藤康一先生による、講評形式のフォト・セミナーです。

貴重な機会ですので皆様ぜひご参加ください。

詳しくは下記申込書PDFをご覧ください。

【会場】福島市写真美術館 2階 多目的室

【日時】令和6年10月19日(土) 午後3時~

    ※申込を受理した方へは案内状を郵送いたします。
     案内状に個別の集合時間が記載されておりますので、その時間までにご来場ください。
     他の方への講評もお聞きになりたい方は午後3時からご参加可能です。

【料金】無料

【定員】先着15名

【その他】1名様、約5分程度となります。

【参加方法】上記申込書に必要事項を記入し、令和6年9月22日(日)必着で当館までご提出ください。

      また、こちらの申込フォームからのお申込も可能です。