ニュートンのリンゴの木
「ニュートン」が、リンゴの実が木から落ちるのを見て「万有引力の法則」を発見したという話のもとになったリンゴの木です。
この由緒あるリンゴの枝が、1964年にイギリス物理学研究所から日本に送られてきたものですが、高接病(ウィルス病の一種)に侵されていたために、長い間東京大学理学部附属植物園(通称:小石川植物園)で隔離されていました。
しかし、その後研究が進み、1980年に高接病の無毒化に成功しました。
メンデルブドウの木
オーストリア生まれの生物学者で遺伝学の基礎を築いた「メンデル」が品種改良などの実験に用いた由緒あるブドウの木です。
1913年、当時の小石川植物園園長が、チェコスロバキア(現在のチェコ)のメンデルが働いていた修道院の遺跡を訪ねた時、旧実験園にあったブドウの株を譲り受け小石川植物園で、長い間大切に育ててきました。
「ニュートンのリンゴの木」と「メンデルのブドウの木」が“こむこむ”へ来るまで
平成16年11月30日、小石川植物園から「ニュートンのリンゴ」と「メンデルのブドウ」の苗木を譲り受け、木に栄養が蓄えられるまで福島県果樹試験場で育て、平成17年12月4日に“こむこむ”に植樹をしました。
天津水蜜桃
モモの原産地は中国で、日本には弥生時代に伝わりました。現在、国内で栽培されているモモは明治8年(1875年)に中国から導入された天津水蜜桃などの品種が基礎となっています。
天津水蜜桃は先が尖ったその形から、おとぎ話の「桃太郎」が生まれたモモとも言われており、平成7年の「ふくしま国体」の折には、天皇陛下が「桃太郎のモモの木は今でもあるのですか」とおたずねになられました。
この木は、このときの記念として四季の里に植樹されたものと同じものです。
ナンジャモンジャの木
和名ヒトツバタゴ。ヒトツバタゴは、一葉(ひとは)のタゴという意味で、モクセイ科の落葉高木です。
タゴは、トネリコ(複葉)を意味します。日本での自生地は、木曽川流域と長崎県の対馬だけという珍しい木で、初夏に白い花をつけます。
ナンジャモンジャとは、珍しい種類の呼称のよくわからない大きな木をさして呼んでいる名で、地方によっては、他の木、クスノキやアブラチャンをこの名前で呼んでいます。
また、黄門さま(水戸光圀)が、将軍から木の名前をたずねられ、窮して「なんじゃもんじゃ?」と答えたのが始まりという説もあります。